JD Razor MS-130B3の折り畳み機構にクイックレバーを追加しました。 初期のMS-130Aシリーズには付いていたクイックレバーですが、後に省略されました。2009年現在の現行モデルには付属していません。代わりにフレームにプレートを追加し、アンダーカットの皿頭ネジの締め具合を調整して固定時のガタを抑制しています。しかし、この方法ではガタを完全に抑制すると折り畳む事が出来きません。折り畳む為に発生させた僅かの隙間は走行時に振動を拾ってしまい、Razor独特のノイズの原因となります。 ノイズの原因はこの部分だけではなく、サスペンションやブレーキ、フォーク等の各可動部に存在しますが、最も大きな原因はフレームとヘッドを繋ぐ折り畳み機構の遊びに有ります。 改造後、実際に走行するとかなりの効果を体感できます。柔らかめのウィール(フロント74A/リア78A)の効果も有って、K2並みとはいきませんがスムースで静かな乗り心地です。引き換えに折り畳みと・展開に一手間増えますが、キックボードのガタガタが気になる方は、是非お試し下さい。 |
MS-130B3から取り外した固定ピースを採寸すると外径9.5mmでした。フレーム内に隠れる部分は断面が正六角形になっています、スプリングを受ける溝が中央に切られている単純な部品です。 |
ジャンクのMS-130A1からクイックを通せる固定ピース(外径9.5mm内径約5mmのパイプ)を拝借しました。MS-130AとMS-130Bではフレームの設計が違い、MS-130Bの方が折り畳み機構が大きく太くデザインされており、フレームに対して固定ピースが若干短い様です。 |
MS-130AとMS-130Bの折り畳み機構の幅はそれぞれ、約53mm、約55mmでした。MS-130Aの固定ピースをMS-130Bに使用すると2mm程短いことになります。 |
指を挟まないように付属していた樹脂製のカバーは、クイックレバーを使用するのに適さないので外してあります。折り畳み支点のシャフトはスナップリングで固定されていますが、固定位置が樹脂製のカバーを含んだ状態で設定されている為、数mmの遊びが出てしまい、適当なワッシャーを組み合わせて遊びを殺しています。近々適当な長さのボルトとナットに交換します。 |
ガタ抑制のプレートは折り畳み機構のベースを平行に固定する形でボルト止めされていますが、クイック化にあたり固定に差し支えるので撤去します。 |
クイックを閉めることによって、フレーム側の折り畳み機構のベースを歪ませ、ヘッド側のグループに密着・固定させます。遊びをフレームの変型だけで追いきれなかったので、片側にナイロンワッシャーを挟みました。 |
田宮のネジ止め剤とスナップリング・プライヤー、ナイロンワッシャー。こんなのがあると作業がはかどります。特に田宮のネジ止め剤は、強すぎず弱すぎずかなりオススメです。 |
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